【ふくらはぎの痛みが気になる方へ】原因と対処法を整形外科医が分かりやすく解説

2026/02/07

1. はじめに ~ふくらはぎの痛みにお困りではありませんか?~

「歩くとふくらはぎがズキズキ痛む」「寝ているときに足がつって目が覚める」
そんな症状にお悩みの方はいませんか?特に40代以降になると、運動不足や血行不良、筋力低下などが原因でふくらはぎに不調が起こりやすくなります。

「これって放っておいて大丈夫なの?」「整形外科に行くべき?」と不安に感じている方のために、本記事ではふくらはぎの痛みの主な原因や、治療の必要性、自宅でできる対処法までを、山口県下関市の整形外科医がわかりやすく解説します。

2. ふくらはぎの痛み|よくある原因と考えられる病気

ふくらはぎの痛みは「筋肉のこり」から「血管の病気」まで、さまざまな原因があります。以下に代表的なものを紹介します。

■ 筋肉疲労・筋膜炎

長時間の立ち仕事やウォーキングなどで筋肉が疲労すると、炎症を起こして痛みます。特に運動不足の方や高齢者に多い傾向です。

■ 肉離れ

急な動作でふくらはぎの筋肉が損傷すると、「プチッ」という音とともに激しい痛みが走ります。歩行困難になることもあります。

■ 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

血液が逆流して血管がふくらみ、ふくらはぎにだるさや痛み、つっぱり感が出ます。女性や高齢者に多く見られます。

■ 閉塞性動脈硬化症

動脈が細くなり、歩行時にふくらはぎに痛みが出る病気です。しばらく休むと痛みが引くのが特徴で、「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれます。

■ 坐骨神経痛・脊柱管狭窄症

腰から足にかけて走る神経が圧迫されると、ふくらはぎに痛みやしびれが出ることがあります。

※出典:日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症」「下肢静脈瘤の診療ガイドライン(日本脈管学会 2022年改訂)」など

3. 自然に治る?放っておくとどうなるの?

「少し痛いだけだから」「時間がたてば治るだろう」と自己判断してしまう方も多いですが、注意が必要です。

  • 筋肉疲労であれば休養で改善することもありますが、 肉離れ静脈瘤は放置すると悪化します。
  • 動脈硬化や神経障害が原因の場合、放置によって歩行困難や血行障害につながるおそれもあります。

痛みが数日〜1週間以上続く場合や、しびれ、冷感、腫れを伴う場合は、早めの受診が大切です。

4. 整形外科での治療内容

整形外科では、症状の原因を明らかにするために、以下のような検査・治療を行います。

【検査】

  • 問診・視診・触診
  • 超音波(エコー)検査
  • レントゲン検査
  • 血流測定(下肢の血管の状態を見る)
  • 必要に応じてMRIや血液検査

【治療法】

  • 鎮痛剤や湿布の処方
  • 筋肉や神経の炎症に対するリハビリ
  • 医療用弾性ストッキング(静脈瘤などに)
  • ブロック注射(神経痛に対して)
  • 血管外科や心臓血管外科、循環器との連携が必要なケースもあります

5. 自宅でできる対処法・予防法

整形外科での治療とあわせて、日常生活でできるケアも重要です。

● 対処法

  • ふくらはぎのストレッチ(朝晩1日2回を目安)
  • 湿布や温浴で血流を促す
  • 適度なウォーキングで筋力維持
  • 足を高くして寝ることでむくみ予防

● 予防法

  • 長時間の同じ姿勢を避ける
  • 運動不足にならないよう、簡単な体操を取り入れる
  • 水分補給をこまめに行う(特に夏場の足のつり予防)

6. 当院での対応とご案内|下関市で整形外科をお探しの方へ

当院(だて整形外科リハビリテーションクリニック)では、ふくらはぎの痛みに対して以下のような診療を行っております。

  • 丁寧な問診・検査で原因を明確化
  • 痛みをやわらげる薬物療法やリハビリ
  • 超音波やレントゲンによる詳細な診断
  • 必要に応じて専門医療機関と連携

ふくらはぎの痛みは、早期の診断と適切な治療で多くの方が改善しています。
「この痛み、年齢のせいかな…」「病院に行くほどじゃないかも」と我慢せず、ぜひお気軽にご相談ください。

▶ 山口県下関市でふくらはぎの痛みにお悩みなら、当院整形外科へご予約・ご来院をお待ちしております。

【参考文献・出典】

  • 日本整形外科学会「腰部脊柱管狭窄症」「肉離れ」
  • 日本脈管学会「下肢静脈瘤の診療ガイドライン(2022年改訂版)」
  • JAMA Network, The Lancet Vascular Medicine Guidelines 2023

記事監修

伊達 亮(だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長)

福岡大学医学部医学科を卒業後、山口大学医学部付属病院整形外科・麻酔科での経験を経て現職に至る。日本整形外科学会専門医日本骨粗鬆症学会専門医日本リハビリテーション医学会専門医など多岐にわたる専門医資格を保持。日本関節病学会によるクーリーフ認定を受け、地域の「寝たきりゼロ」をミッションに掲げ、骨粗しょう症の早期発見・早期治療、および運動器リハビリによる転倒予防に尽力している。