ウゴービ使用中の食事管理|PFCバランスで筋肉を落とさず痩せる方法を下関市の整形外科が解説

2026/09/04

こんな方にこの記事を読んでほしい

  • ウゴービーを使っているが、正しい食事の摂り方がわからない方
  • 体重は減っても、筋肉まで落ちてしまわないか心配な方
  • リバウンドせずにきれいに痩せたい方
  • 下関市周辺で医療ダイエットに取り組んでいる、または検討している方

はじめに

体重が増えると、膝や腰への負担も大きくなります。当院では食欲を抑える薬「ウゴービー」を使った医療ダイエットのご相談が増えています。ただ、薬だけに頼ると、思わぬ落とし穴があります。

💡 この記事でわかること

  • ウゴービーだけに頼ると起こりやすい問題
  • PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物)の整え方
  • 無理のないカロリーコントロールの考え方
  • 筋肉を落とさず痩せるための食材選び

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ウゴービーだけに頼ると起こりやすい問題

食欲を抑える薬であって、痩せる薬ではない

ウゴービーは、GLP-1(ジーエルピーワン)というホルモンの働きを助ける薬です。GLP-1はもともと体の中にあるホルモンで、食事をすると腸から出て、脳に「お腹がいっぱいです」と伝えます。この仕組みで自然に食欲を落とすのがウゴービーです。

つまり、ウゴービーそのものが脂肪を燃やしているわけではありません。あくまで「食べる量を減らす手助け」をする薬です。ここを誤解したまま治療を続けると、次のような問題が起こることがあります。

食べる量を減らしすぎると筋肉まで落ちる

食べる量が極端に少なくなると、体重とともに筋肉量も減ってしまいます。筋肉が減ると、基礎代謝(何もしなくても消費されるエネルギー)が下がります。その結果、脂肪が燃えにくく、少し食べただけで太りやすい体になってしまいます。

🩺 院長より
ウゴービーで目標体重に届いても、そこで気を抜くとリバウンドしやすくなります。大切なのは、食欲が落ちているあいだに、正しい食べ方を身につけることです。

鍵は「PFCバランス」を整えること

PFCバランスとは

PFCバランスとは、たんぱく質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)の頭文字を取った言葉です。厚生労働省が示す「エネルギー産生栄養素バランス」の考え方がもとになっており、3つの栄養素をバランスよく摂ることが健康的なダイエットの土台になります。

  • たんぱく質:筋肉・肌・髪など、体を作る材料になります
  • 脂質:ホルモンの材料になるなど、体に欠かせない役割があります
  • 炭水化物:体を動かすエネルギー源です

たんぱく質はしっかり摂る

ダイエット中でも、たんぱく質は積極的に摂る必要があります。目安は、体重60kgの方で1日80〜100g程度です。文部科学省の食品成分表によると、鶏むね肉100gあたりのたんぱく質は約22〜23g。むね肉だけで摂ろうとすると4〜5枚も必要になり、現実的ではありません。ゆで卵やヨーグルト、豆腐や魚も組み合わせましょう。

脂質と炭水化物の摂り方

脂質は1日40〜50g程度が目安です。炭水化物は、朝食・昼食でしっかり摂り、夕方以降は控えめにするのがおすすめです。炭水化物を減らしすぎると筋肉量の低下につながるため、適量を守りましょう。

カロリーコントロールの考え方

「適正カロリー-200kcal」を目安に

ウゴービーを使用しているあいだは食欲が落ちるため、摂取カロリーを抑えやすくなります。目安は、ご自身の適正カロリーから200kcalほど減らす程度です。減らしすぎは禁物です。

例えば、デスクワーク中心の50代女性なら、適正カロリーはおおよそ1,600kcal。そこから200kcal減らした1,400kcal前後が目安です。たんぱく質(約400kcal)と脂質(約360kcal)を除いた残りを、炭水化物(160g前後)で調整するイメージです。

脂肪を1kg減らすには、約7,000kcalの消費が必要といわれています。1日200kcalの調整を続けると、1か月ほどで脂肪1kg程度の減少が期待できる計算です。焦らず続けることが大切です。

⚠️ 注意
上記はあくまで一例です。適正カロリーは年齢・体重・活動量で大きく異なります。正確な目標値は、当院での問診とインボディ測定をもとにご相談ください。

挫折しないための食材選びのコツ

カフェでの飲み物選び

コーヒーチェーンでも、選び方次第でPFCバランスを意識できます。カフェラテやソイラテは、たんぱく質が摂れつつ脂質・糖質も控えめでおすすめです。一方、キャラメルマキアートやフラペチーノ系は糖質・脂質が多め。無脂肪乳に変更するなど、ひと工夫してみましょう。

加工食品との付き合い方

ソーセージは手軽でおいしい食品ですが、100gあたり約277kcal、脂質は約22gと多めです。エネルギーの7割ほどが脂質という計算になるため、食べ過ぎには注意しましょう。1回2〜3本程度に留め、魚や鶏むね肉、大豆製品も組み合わせるとよいでしょう。

インボディで体の中身を確認しましょう

体重計の数字だけでは、減っているのが脂肪なのか筋肉なのか分かりません。当院では、体組成計「インボディ」で、筋肉量・体脂肪量・体水分量を部位ごとに測定できます。

体重が同じでも、筋肉が増えて体脂肪が減っていれば、体は良い方向に変化しています。逆に、体重が減っていても筋肉や水分が大きく減っている場合は注意が必要です。インボディの点数を1点上げるには、おおよそ筋肉量1kgの増加が必要とされます。まずは現在の点数を知り、プラス5〜10点を目標にしてみましょう。

こんな症状はすぐに受診を(受診の判断基準)

ウゴービーによる医療ダイエット中は、以下のような症状が続く場合、自己判断せず早めにご相談ください。

  • 我慢できないほどの強い腹痛が続く
  • 嘔吐や下痢が続き、水分がほとんど摂れない
  • 急激な体重減少とともに、強いだるさやめまいが続く
  • 食事量が極端に減り、短期間で大きく体重が落ちている

これらは体への負担が大きくなっているサインの可能性があります。だて整形外科リハビリテーションクリニックでは、定期的な診察とインボディ測定で、無理のないペースかどうかを一緒に確認していきます。

📞 気になる症状がある方は、すぐにご連絡ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022

よくある質問(FAQ)

Q1. ウゴービーを使えば、運動しなくても痩せますか?
ウゴービーはあくまで食欲をコントロールする薬です。たんぱく質をしっかり摂ることに加え、無理のない範囲での運動を組み合わせることをおすすめします。

Q2. たんぱく質はどのくらい摂ればよいですか?
体格や活動量によって異なりますが、体重60kgの方で1日80〜100g程度が目安です。詳しい目標量は診察時にご相談ください。

Q3. PFCバランスの計算が難しいのですが、サポートはありますか?
当院ではインボディの測定結果をもとに、スタッフが食事の目安をご案内しています。難しく考えすぎず、まずはご相談ください。

Q4. 食欲があまりないのに、栄養が偏らないか心配です。
少量でも栄養価の高い食材(卵・ヨーグルト・豆腐・魚など)を優先すると、無理なくたんぱく質を確保しやすくなります。

Q5. インボディ測定はウゴービー治療と一緒に受けられますか?
はい。治療と並行して毎月測定し、筋肉量・体脂肪量の変化を確認しながらサポートしています。

まとめ

  • ウゴービーは食欲を抑える薬であり、それ自体が脂肪を落とすわけではありません
  • 鍵となるのは、PFCバランスと無理のないカロリーコントロールです
  • たんぱく質をしっかり摂ることが、筋肉を守りリバウンドを防ぐポイントです
  • インボディで体の中身を確認しながら、自分に合ったペースで進めることが大切です

下関市・だて整形外科リハビリテーションクリニックでは、インボディを活用した医療ダイエットのサポートを行っています。体重の増減だけでなく、体の中身の変化を一緒に確認していきましょう。気になる症状がある方は、自己判断せず一度ご相談ください。

📞 ご予約・お問い合わせ
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監修者紹介

伊達 亮(だて りょう) だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長
〒751-0849 山口県下関市綾羅木本町2-4-22 TEL: 083-254-0022
専門:整形外科、リハビリテーション科
資格:日本整形外科学会専門医/同認定脊椎脊髄病医/同認定リウマチ医/同認定スポーツ医/同認定リハビリテーション医/日本リウマチ学会専門医/日本リハビリテーション医学会専門医/日本骨粗鬆症学会専門医
経歴:2002年 福岡大学医学部医学科卒業。山口大学医学部附属病院 整形外科・麻酔科、徳山中央病院、鼓ヶ浦こども医療福祉センター、関門医療センター整形外科などを経て現職
体重と体の中身、両方の変化を大切にしながら、無理のないダイエットをサポートしています。

参考文献・出典

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「エネルギー産生栄養素バランス」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)
  • 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
  • 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/)

本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。効果や適切な食事量には個人差があります。症状や治療については、必ず医師にご相談ください。