だて整形外科リハビリテーションクリニック

新しい電気治療器導入

2019/07/03

私たちの体には様々な筋肉があり、簡単に種類を分ける一つとして表面にある表層筋と奥にある深層筋があります。表層筋は表にある為傷つきやすいのですが比較的簡単にアプローチすることができます。逆に奥にある深層筋は外からの衝撃では傷つきにくいのですが、アプローチがしにくい為治しにくいという特徴があります。

また深層筋は運動不足などにより長年使われない事、悪い姿勢、無理な動作などを続けることで痛んでしまったり、筋の伸張力が下がり硬くなってしまったり、柔軟性が低くなっている時に転倒など大きな外力がかかる事で痛んでしまいます。

つまり深層筋は時間をかけて傷つき、またそれを癒すのにも時間がかかってしまうということになります。そして深層筋は姿勢などに関係するとても重要な筋肉です。

私たち理学療法士・作業療法士は筋肉の走行や状態に合わせた運動やストレッチで表層筋や深層筋にアプローチをしますが、この深層筋にいち早く効果を出すことが治療の上で非常に有効になります。

今回ご紹介するフィジオアクティブは HiVoltage(高電圧電気刺激療法)という機能を搭載しております。このHiVoltageは単相性のツインピークパルス波形を用いる事で150V以上の高電圧での治療を可能とした療法であり、極めて短い時間に連続した出力を行うことで、皮膚抵抗が抑えられ、電気刺激を深部組織にまで到達することができ、疼痛の緩解や可動域の改善などの効果が期待できます。

簡単にご説明いたしますと、干渉波を出すことで電気のチクチクした皮膚の抵抗を抑え高い出力の電気刺激をより深部の深層筋に届け、体の奥にアプローチできる療法ということになります。

今までにも当院ではHiVoltage治療器を使い患者様から高い評価を受けておりましたが、このフィジオアクティブは同じHiVoltage機能を持ちながら小型で扱いやすく患者様の姿勢により負担がかからず院内どこでも治療できるというメリットがあります。また患者様から電気の刺激が柔らかく効果が出やすいなどのお声もいただいております。

当院ではこの新機種を新たに2機導入し今までの吸引型HiVoltageと合わせて3台の物理療法最新機器で患者様の深い痛みを改善すべく、技術にも磨きをかけながら皆様をお待ちいたしております。

クリニック理学療法士・作業療法士