かかとの痛みでお悩みの方へ ~原因・治療法~

2025/09/30

「かかとの痛み」でお悩みの方へ 〜原因・治療法と下関市の整形外科でできること〜

1. はじめに 〜その「かかとの痛み」、我慢していませんか?〜

朝起きて最初の一歩が痛い、長く歩いたあとにかかとがジンジンする…そんな「かかとの痛み」に悩まされていませんか?山口県下関市でも、40代以上の方を中心に「かかとが痛くて歩くのがつらい」「湿布を貼っても治らない」といったご相談が増えています。

かかとの痛みには、いくつかの原因や病気が隠れている場合があります。放っておくと悪化するケースもあり、早めの受診と適切なケアが大切です。この記事では「かかと 痛み 原因」についてわかりやすく解説し、整形外科でできる治療、自宅でのケア方法も紹介します。

2. かかとの症状と主な原因とは?

かかとの痛みといっても、人によって症状やタイミングはさまざまです。

よくある症状

  • 朝起きて立ち上がった瞬間にズキッと痛む
  • 歩き出すと痛く、しばらくすると少し楽になる
  • 長時間歩いたあとにかかとが重く痛む
  • 靴の裏に当たる部分がピリピリする

考えられる主な原因・疾患

  1. 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
     →かかとの骨から足の指のつけ根に向かって伸びている「足底腱膜」が炎症を起こす病気。中高年の方に多く、特に朝の痛みが特徴です。
     ※出典:日本整形外科学会(https://www.joa.or.jp/)
  2. 踵骨棘(しょうこつきょく)
     →かかとの骨にトゲのような骨ができ、腱や靭帯を刺激して痛みを引き起こします。足底腱膜炎と併発することもあります。
  3. アキレス腱炎
     →かかとの後ろ側に痛みがある場合、アキレス腱に炎症がある可能性があります。スポーツをする方や中高年の男性に多く見られます。
  4. 脂肪体の萎縮
     →かかとのクッション(脂肪体)が年齢とともに薄くなり、地面からの衝撃が骨に直接伝わることで痛みを感じます。

3. 自然に治る?放っておくとどうなるの?

一時的な痛みであれば自然におさまることもありますが、「朝の痛みが数週間続く」「同じ場所が何度も痛くなる」場合は放置NGです。

例えば足底腱膜炎は、悪化すると慢性化し、歩くたびに激痛が走るようになります。さらに、痛みをかばって歩くことで膝や腰に負担がかかり、別の不調を引き起こすリスクも。

早めに整形外科で診断を受けることで、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

4. 整形外科での治療内容

当院をはじめとする下関市の整形外科では、次のような流れで治療を行います。

診断

  • 問診(いつから・どんなときに痛いか)
  • 視診・触診
  • レントゲンや超音波検査など

主な治療法

  • 物理療法(電気治療・温熱療法など)
  • ストレッチ・リハビリ指導
  • インソール処方(かかとを支えるための中敷き)
  • 内服薬や湿布の処方
  • 必要に応じて注射療法(局所麻酔薬+ステロイド)

慢性的な痛みがある場合や他の疾患が疑われる場合は、MRIなどの精密検査を行うこともあります。

5. 自宅でできる対処法・予防法

痛みがあるときの対処

  • 無理せず安静にする
  • かかとの下にクッションを入れる
  • 湿布や痛み止めを使う(ただし症状が続く場合は受診を)

再発を防ぐには?

  • 足の裏やふくらはぎのストレッチ
  • 歩きやすい靴(クッション性があるもの)を選ぶ
  • 長時間の立ち仕事や歩行は適度に休憩を入れる
  • 体重を適正に保つ(かかとへの負担軽減)

6. 当院での対応とご案内

当院では、かかとの痛みに特化した診察・治療を行っています。レントゲン・超音波による正確な診断と、理学療法士によるリハビリ指導も充実しています。(衝撃波も実施)必要に応じて、装具士による足底板(インソール)の作製も行っております。

痛みのある毎日を我慢せず、「これくらいの痛み…」と軽く考えずに、まずはお気軽にご相談ください。下関市で整形外科をお探しの方、「かかと 痛み 原因」が気になる方は、当院の予約ページよりご予約いただけます。

出典・参考情報

  • 日本整形外科学会(https://www.joa.or.jp/)
  • 日本足の外科学会
  • NICE guidelines: Management of plantar heel pain
  • JAMA: Plantar fasciitis management review, 2023