1. はじめに~足首の痛み、「年齢のせい」と放っていませんか?
40代を過ぎると、「昔より疲れやすくなった」「少し動いただけで足首が痛む」と感じることはありませんか?
とくに下関市のように坂道や階段が多い地域では、知らず知らずのうちに足首に負担がかかり、慢性的な痛みにつながることもあります。
「湿布を貼って様子を見ているけれど、なかなか治らない」
「歩くたびにズキッと痛む。これって病院に行くべき?」
こうした不安を抱えている方に向けて、この記事では足首の痛みの原因や治療法、整形外科を受診すべきタイミングについて、わかりやすく解説します。
2. 足首の痛みの主な原因とは?
足首の痛みの原因はさまざまですが、大きく分けて次のようなものがあります。
◆ 足首のねんざ(捻挫)
もっとも多い原因のひとつです。足をひねった際に足首の靱帯が伸びたり切れたりして起こります。軽度な場合は数日で痛みがひきますが、重度だと関節が不安定になり、何度も再発する「足関節不安定症」になることも。
◆ 関節の変形(変形性足関節症)
中高年に多くみられる加齢による関節のすり減りです。すり減った軟骨が炎症を起こし、歩くたびに痛みが生じます。放置すると骨の変形が進み、歩行が困難になる場合もあります。
◆ アキレス腱炎・後脛骨筋腱機能不全症(PTTD)
ふくらはぎから足首にかけての腱が炎症を起こす疾患です。スポーツや長時間の歩行・立ち仕事などで疲労がたまり、足首の内側に痛みが出ることがあります。
◆ 痛風や関節リウマチなどの全身疾患
足首の腫れや熱感がある場合、尿酸値の異常による「痛風」や、免疫異常による「関節リウマチ」が原因の可能性もあります。自己判断せず、血液検査を含めた正確な診断が必要です。
3. 自然に治るの?放置するとどうなる?
軽い捻挫などは自然に治ることもありますが、痛みが長引く場合や、腫れ・変形・可動域の低下などがある場合は、放置すると症状が悪化する可能性が高いです。
たとえば、
初期の段階で治療を開始すれば、保存療法(手術以外の治療)で改善できることが多いため、早めの受診が重要です。
4. 整形外科での治療内容
当院をはじめとする整形外科では、以下のような診断・治療を行います。
◆ 診察と検査
問診、触診、可動域の検査に加えて、必要に応じてレントゲン、超音波(エコー)、MRIなどの画像検査を行います。
◆ 保存療法
◆ 注射治療
関節内の炎症が強い場合、ヒアルロン酸注射やステロイド注射が有効なこともあります。
◆ 手術治療
重度の変形や腱の断裂などがある場合には、手術が必要になることもあります。手術適応かどうかは、症状の程度と日常生活への支障度に応じて検討します。
5. 自宅でできる対処法・予防法
足首の痛みを軽減・予防するために、自宅でできる対策もご紹介します。
◆ アイシングと安静(RICE処置)
捻挫後すぐは、氷などで冷やし、できるだけ足を使わないことが基本です。
◆ ストレッチと筋トレ
ふくらはぎや足首周囲の筋肉を柔らかく保ち、関節への負担を軽減します。バランス感覚を鍛える運動も再発予防に効果的です。
◆ 適切な靴選び
クッション性があり、足首をしっかり支える靴を選ぶことが重要です。古くなった靴やサイズの合わない靴は、足首のトラブルを招きやすくなります。
6. 当院での対応とご案内
当院(下関市内の整形外科)では、地域に根ざした診療体制で、足首の痛みに対しても早期診断・早期治療を大切にしています。
「これくらいの痛みなら…」と我慢せず、まずはお気軽にご相談ください。
痛みの原因をしっかり見極め、再発を防ぐためのサポートをさせていただきます。
【参考文献・出典】