だて整形外科リハビリテーションクリニック

その腰痛、もしかして椎間板ヘルニア?症状と治療法を解説

2025/08/18

1. はじめに

「最近、腰の痛みが強くなってきた」「しびれも出てきて歩くのがつらい」。こうした症状に悩まれている方は多いのではないでしょうか。特に40歳以上になると、腰の痛みは生活の質を大きく左右します。山口県下関市でも、多くの方が「腰 痛み 原因」を調べ、整形外科を受診されています。この記事では、腰痛の代表的な原因の一つである「腰椎椎間板ヘルニア」について、症状・治療法・予防法をわかりやすく解説します。

2. 腰椎椎間板ヘルニアの症状と原因

症状

椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッションの役割を持つ椎間板が外に飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを起こす病気です。代表的な症状は次の通りです。

  • 腰の強い痛み
  • お尻から足にかけてのしびれや痛み(坐骨神経痛)
  • 長時間歩くと症状が悪化する
  • 足の力が入りにくい、感覚が鈍い

原因

主な原因は加齢による椎間板の変性ですが、以下の要因も影響します。

  • 重い物を持つ作業や中腰姿勢
  • 運動不足や肥満
  • 喫煙習慣(椎間板の血流悪化)
  • 姿勢の悪さ

3. 自然に治るの?放置するリスクは?

椎間板ヘルニアは、軽症の場合、数か月で自然に症状が改善することもあります。しかし放置すると以下のリスクがあります。

  • 痛みやしびれが慢性化
  • 神経麻痺による歩行障害
  • 排尿や排便がうまくできなくなる「馬尾症候群」などの重症例

症状が強い、または日常生活に支障が出ている場合は、早めに整形外科を受診することが大切です。

4. 整形外科での治療内容

整形外科では、症状の程度に応じて段階的な治療を行います。

保存療法(まずは手術をしない治療)

  • 薬物療法:痛み止めや神経の炎症を抑える薬を使用
  • 理学療法:電気治療・牽引・温熱療法
  • 運動療法:腰やお腹の筋肉を鍛えるリハビリ
  • 神経ブロック注射:強い痛みに有効

手術療法

保存療法で改善しない場合、神経圧迫を取り除く手術が検討されます。手術は近年、体への負担が少ない方法も増えており、短期間の入院で行えるケースもあります。

5. 自宅でできる対処法・予防法

  • 正しい姿勢を保つ:長時間の前かがみを避ける
  • 適度な運動:ウォーキングやストレッチで腰回りの筋肉を強化
  • 体重管理:肥満は腰に大きな負担をかける
  • 禁煙:椎間板の老化を遅らせる
  • 日常生活での工夫:重い荷物を持つときは膝を曲げて持ち上げる

6. 当院での対応とご案内

当院(下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニック)では、腰椎椎間板ヘルニアを含む腰痛の診療を行っています。正確に診断し、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案します。保存療法から手術後のリハビリまで、一貫したサポートが可能です。

腰痛でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。放置せず、早めの受診が快適な生活につながります。

※参考文献:

  • 日本整形外科学会「腰椎椎間板ヘルニア」
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「腰痛」
  • The Lancet, Low back pain series, 2023