太ももの痛み、放っていませんか?

2025/08/28

1. はじめに 〜「この痛み、どこに相談したらいいの?」〜

「歩くと太ももがズキズキする」「夜中に痛くて眠れない」「階段の上り下りがつらい」——
このような症状でお困りの方はいませんか?

太ももの痛みは、年齢や生活習慣に関わらず誰にでも起こる症状です。特に40歳以上になると、筋肉や関節、神経のトラブルが原因となるケースが増えてきます。

「そのうち治るだろう」と様子を見る方も多いですが、実は早めに整形外科を受診することで、痛みを軽くしたり、進行を防いだりできる場合があります。

ここでは、太ももの痛みの主な原因や治療法、自宅でできる対処法などをわかりやすくご紹介します。

2. 太ももの痛みの原因とは?

太ももが痛む原因はさまざまですが、整形外科でよく見られる主な原因は以下の通りです。

① 筋肉や腱の炎症(筋挫傷・筋膜炎など)

長時間の立ち仕事や運動、重いものを持ったあとに起こることがあります。

② 変形性股関節症

加齢や体重の影響で股関節の軟骨がすり減り、太ももの付け根に痛みが出る疾患です。女性に多い傾向があります。

③ 坐骨神経痛

腰から太ももにかけて伸びる「坐骨神経」が圧迫されることで、ピリピリとした痛みやしびれが現れることがあります。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因のことも。

④ 大腿骨骨折や疲労骨折

骨粗しょう症が進んだ方や、運動をする方に見られます。転倒後に痛みが続く場合は注意が必要です。

3. 自然に治るの?放置するとどうなる?

軽い筋肉痛であれば自然に治ることもありますが、以下のようなケースは放置すると悪化する可能性があります。

  • 長引く痛み(1週間以上)
  • 夜間の痛み、しびれ
  • 歩行困難や股関節の可動域制限

変形性股関節症や坐骨神経痛のような疾患は、早期に診断して対処することで進行を抑えられます。痛みの原因がはっきりしない場合でも、まずは整形外科で画像検査(レントゲンやMRI)を受けることをおすすめします。

4. 整形外科での治療内容

当院のような整形外科では、症状や原因に応じて以下のような治療を行います。

  • 画像検査(レントゲン・超音波)
  • 薬物療法(痛み止め、筋肉の緊張を和らげる薬)
  • 注射治療(ヒアルロン酸、トリガーポイント注射など)
  • リハビリテーション(理学療法士による運動療法)
  • 骨密度測定(骨粗しょう症の評価)

患者様一人ひとりに合わせて、負担の少ない方法から治療を始めます。必要であれば専門医と連携し、手術のご相談も可能です。

5. 自宅でできる対処法・予防法

以下の方法は、軽度の痛みに対して有効です。

  • ストレッチやウォーキング(無理のない範囲で)
  • 太ももの筋力トレーニング(大腿四頭筋の強化)
  • 温める(血行を良くして痛みをやわらげます)
  • 適切な体重管理(股関節への負担を減らします)

ただし、強い痛みがあるときやしびれがある場合は、無理に運動せず専門機関へご相談ください。

6. 当院での対応とご案内【下関市で整形外科をお探しの方へ】

当院では、太ももの痛みの診断・治療に豊富な実績があります。整形外科専門医による診察と、必要に応じてレントゲン・骨密度検査・超音波・リハビリまで、ワンストップで対応可能です。

また、予約することで待ち時間も少なく、高齢の方にも安心してご来院いただける体制を整えております。

山口県下関市で「太もも 痛み 原因」や「整形外科」をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
痛みの根本を見つけ、あなたの生活の質を取り戻すお手伝いをいたします。

参考・出典

  • 日本整形外科学会「変形性股関節症」
  • 日本腰痛学会「坐骨神経痛の診療ガイドライン」
  • NICE Guidelines: Osteoarthritis in over 16s, Sciatica in adults
  • JAMA. 2020;323(5):445–460. doi:10.1001/jama.2019.21379