こんにちは院長の伊達です。

先週末行われた第145回西日本整形災害外科学会に行ってきました。東海大学の内山先生の疾患別にみた肩関節痛の原因と治療という講演を拝聴しました。

肩関節は構造が複雑で、痛みも侵害受容性疼痛が中心ですが、痛覚変調や神経障害性疼痛もしくはそれらの複合的な要因が絡み合って、治療が難しく長期化するケースが多いことを改めて認識しました。肩関節周囲炎という疾患名は、徐々に使われなくなり、凍結肩という疾患名に統一される流れになるそうです。

当院では、肩峰下滑液包、肩甲上腕関節への関節内注射を中心に烏口上腕靱帯・棘下筋・小円筋・腋窩神経へのハイドロリリースも積極的に行い、非オピオイド製剤などの慢性疼痛治療薬と理学療法士や作業療法士による運動器リハビリを積極的に行っております。それでも、長引く疼痛に対しては、腕神経叢ブロックを行いサイレントマニピュレーションとよばれる受動術を適応を慎重に選びながら行っております。

肩の痛みでお困りの肩は、お気軽にご相談ください。