肘の痛みでお悩みの方へ『原因・治療法と下関市の整形外科受診のポイント』

2025/10/08

1. はじめに 〜肘の痛み、不安を抱えていませんか?〜

肘の痛みは、日常生活で腕を動かすたびに感じる不快な症状です。料理や掃除、趣味のスポーツやガーデニングなど、手や腕をよく使う動作で痛みを感じると、「これって放っておいて大丈夫?」「病院に行くべき?」と不安になりますよね。
特に40歳以上の方は加齢による関節の変化や、長年の使い過ぎが原因で痛みが出やすくなります。
この記事では、肘の痛みの原因や症状、放置のリスク、整形外科での治療内容をわかりやすく解説し、下関市で信頼できるクリニックの受診ポイントもご案内します。

2. 肘の痛みの症状と主な原因

肘は関節の中でも複雑な構造をしており、痛みの原因は様々です。痛む場所や症状によって、考えられる疾患が異なります。

よくある肘の痛みの症状例

  • 肘の外側や内側がズキズキ痛む
  • 動かすと痛みが強くなる
  • 腕を伸ばしたり曲げたりすると違和感がある
  • 手首や指に力が入りにくい
  • 肘が腫れて熱をもつことがある

主な原因疾患

疾患名特徴と原因
テニス肘(外側上顆炎)肘の外側の腱に負担がかかり、痛みが出ます。パソコン作業や重いものを持つ人に多いです。
ゴルフ肘(内側上顆炎)肘の内側の腱が炎症を起こし、内側の痛みが特徴です。腕を使うスポーツや家事で生じます。
関節リウマチ免疫の異常で関節が炎症を起こし、肘も腫れて痛みが出ます。
変形性肘関節症加齢で関節の軟骨がすり減り、動かすと痛みや動きづらさが出ます。
肘部管症候群肘の神経が圧迫されて手指にしびれや痛みが生じます。

肘の痛みは、日常の動作に支障をきたすだけでなく、放置すると悪化しやすいものもあります。適切な診断と治療が重要です。

(参考:日本整形外科学会「肘の疾患」 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/)

3. 自然に治るの?放置するとどうなるの?

軽度の腱の疲労による痛みは、休息や生活習慣の見直しで改善することもあります。しかし、肘の痛みを放置すると次のようなリスクがあります。

  • 痛みが慢性化し、動かすのがつらくなる
  • 腱や関節の損傷が進み、完治が難しくなる
  • 筋力低下や手指のしびれが広がることもある
  • 生活の質が大きく低下し、仕事や趣味に支障が出る

特に、痛みが1週間以上続いたり、日常生活に支障をきたす場合は早めの受診が大切です。

4. 整形外科での治療内容とは?

整形外科では、まず問診と身体検査を行い、必要に応じてレントゲンや超音波検査で原因を詳しく調べます。

代表的な治療法

  • 薬物療法
    痛みや炎症を抑えるための内服薬や湿布薬を処方します。
  • 装具療法
    肘の動きを制限するサポーターやバンドで負担を軽減します。
  • リハビリ・理学療法
    専門の理学療法士によるストレッチや筋力強化を行い、機能回復を目指します。
  • 注射療法
    痛みや炎症が強い場合はステロイド注射を検討します。
  • 手術療法
    保存療法で効果が得られない場合や神経障害が進んだ場合に検討されます。

患者さま一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた治療プランを提案します。

5. 自宅でできる対処法・予防法

肘の痛みを和らげたり、再発を防ぐために、日常でできることを取り入れましょう。

  • 休息をとる
    痛みのある動作は控え、肘を休めましょう。
  • アイシング(冷やす)
    痛みや炎症があるときは15分程度冷やすのが効果的です。
  • 肘を温める
    慢性的な痛みの場合は温めると血行が良くなり楽になります。
  • ストレッチや軽い体操
    無理のない範囲で筋肉をほぐし、柔軟性を保つことが重要です。
  • 作業環境の見直し
    重いものを持つ際は肘に負担をかけない工夫をしましょう。

6. 当院での対応とご案内

下関市の【だて整形外科リハビリテーションクリニック】では、肘の痛みでお困りの方に対し、専門医が丁寧に診察し、最新の検査と治療を行っております。

  • 肘の痛みの原因を正確に診断
  • 痛みを抑え、機能回復を目指す薬物・装具療法
  • 理学療法士によるリハビリ指導
  • 必要に応じた注射や手術のご提案

ご予約はお電話やWEBから簡単に可能です。
肘の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。お一人お一人に合わせた治療計画で、快適な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。

参考文献・情報源

  • 日本整形外科学会「肘の疾患」https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/
  • NICE Guidelines CG177「Tennis Elbow」(2024年版)
  • JAMA, The Lancetなど最新整形外科論文(2023-2024)