骨粗しょう症のリエゾンサービスとお薬のアドバイスってなに?|山口県下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニック

2025/05/22

こんにちは。だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長の伊達亮です。
今日は【宮原富士子先生】の【骨粗鬆症のリエゾンサービスと服薬指導】から、皆さんにわかりやすく骨粗しょう症の知識をお届けします。

骨粗しょう症ってどんな病気?

骨粗しょう症は、骨がスカスカになってもろくなり、ちょっとしたことで骨が折れてしまう病気です。高齢者や女性に多く、特に背中や足の付け根の骨が折れやすくなります。

でも心配しすぎないでください。正しく知って、しっかり予防や治療をすれば、元気に生活することができます。

「リエゾンサービス」ってなに?

リエゾンサービス(OLS=オーエルエス)とは、医師・看護師・薬剤師などのチームが協力して、骨粗しょう症の人を支える仕組みのことです。

「薬をきちんと飲めているかな?」

「注射の方法、忘れていないかな?」

「食事や運動のアドバイスも必要かも…」

そんなことを薬剤師さんが、患者さんの生活の中でサポートしてくれるのがリエゾンサービスの大きな役割です。

下関でも活用されている「かかりつけ薬剤師」制度

だて整形外科リハビリテーションクリニックでは、地域に根ざした「かかりつけ薬剤師」や「健康サポート薬局」と協力しています。

薬剤師さんの役割は、ただ薬を渡すだけではありません。
✔ お薬手帳でいろいろな薬をまとめてチェック
✔ 24時間対応で、注射の不安もフォロー
✔ 他の病院の先生との連携もサポート

このように、薬剤師がチーム医療の中心として活躍しているのです。

治療が続かない?その悩みもサポート!

今、日本では約1,280万人の人が骨粗しょう症にかかっていると言われています。けれども、実際に治療をしている人は約200万人…。
しかも、薬を始めても1年後には約半分の人がやめてしまうというデータもあります。

その理由は
・副作用が心配
・注射や飲み方がわからない
・忘れてしまう

などです。

そこで、リエゾンサービスでは、薬剤師さんが一人ひとりに合わせて続けやすい方法を一緒に考えてくれます。

地域みんなで、骨折をふせごう

骨折は寝たきりになる原因のひとつです。特に高齢者は一度骨折すると回復がむずかしくなります。
でも、リエゾンサービスや薬剤師さんのアドバイスを受けることで、骨密度を保ち、骨折を予防することができます。

薬剤師さんが「骨粗しょう症マネージャー」として地域を支えている、そんな新しい時代がはじまっています。

まとめ・来院のご案内

だて整形外科リハビリテーションクリニックでは、骨粗しょう症の早期発見・予防・治療、そしてリエゾンサービスによる支援に力を入れています。骨折予防や治療のご相談はお気軽にどうぞ。

監修者情報

日本整形外科学会専門医 伊達 亮(だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長)
福岡大学医学部医学科を卒業後、山口大学医学部付属病院整形外科・麻酔科での経験を経て現職に至る。日本整形外科学会専門医 、日本骨粗鬆症学会専門医 、日本リハビリテーション医学会専門医 など多岐にわたる専門医資格を保持し、地域の「寝たきりゼロ」をミッションに掲げ、骨粗しょう症の早期発見・早期治療、および運動器リハビリによる転倒予防に尽力している。