みなさんこんにちは。だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長の伊達亮です。
今日はしものせき環境みらい館で行われた帝人ファーマ株式会社主催の社内講演に講師として参加しました。
骨粗鬆症の中でも骨折リスクが高い方にテリパラチド製剤という薬剤を使用するケースが増えています。
当院では主に2種類の製剤を使用しておりますが、それぞれまとまったデータを解析することができました。
2剤合わせておおよそ200例に使用していました。
骨粗鬆症の治療は継続率が低いことが課題なのですが、両剤とも比較的高い継続率を維持することができています。
この薬剤は2年間使用するケースが多いのですが、2年間完遂された方の骨密度上昇は比較的いい印象でした。
国際骨粗鬆症財団からの提唱で、最初の骨折を最後にするというスローガンがあります。
骨折を一度起こしてしまうと2,3個目の骨折が起こる骨折の連鎖も非常に問題になっています。それらの骨折を防いでくれる切り札になる薬剤がテリパラチド製剤になります。
これからも適応を十分に絞って使用を積極的に行っていきたいとおもいます。
骨粗鬆症かもしれないとお悩みの方や現在治療を中断されている方などお気軽にご相談ください。
どんな病気でも早期診断が重要ですし、中断されている方でも再開すれば骨は必ず丈夫になります。
日本整形外科学会専門医 伊達 亮(だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長)
福岡大学医学部医学科を卒業後、山口大学医学部付属病院整形外科・麻酔科での経験を経て現職に至る。日本整形外科学会専門医 、日本骨粗鬆症学会専門医 、日本リハビリテーション医学会専門医 など多岐にわたる専門医資格を保持し、地域の「寝たきりゼロ」をミッションに掲げ、骨粗しょう症の早期発見・早期治療、および運動器リハビリによる転倒予防に尽力している。