
この記事では、「クーリーフ」という膝の新しい治療法について、だて整形外科リハビリテーションクリニック院長の伊達 亮が解説します。
📞 膝の痛みでお悩みの方は、まずお気軽にご相談ください。
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クーリーフ(Cooled Radiofrequency:冷却機能付きラジオ波治療)は、専用の針を使って痛みを伝える感覚神経を熱で処理し、長期間にわたって痛みを和らげる治療法です。
通常のラジオ波(高周波)は体内で使うと温度が上がりすぎて、周囲の組織を傷める可能性があります。そこでクーリーフでは、針の内部に水を循環させることで温度上昇を約60度に抑えながら、より広い範囲に安全にラジオ波を届けるしくみになっています。
神経には「運動神経(体を動かす)」と「感覚神経(痛みなどを感じる)」があります。クーリーフは、エコー(超音波画像)を使って位置を確認しながら、運動神経を避けて感覚神経だけを対象にするため、足の動きに影響を与えにくい治療です。
膝の痛みに関わる3か所の神経を狙って処置を行います。
クーリーフに関する研究データでは、治療から1か月後に7割程度の痛みの軽減が報告されており、効果が1〜2年間持続するとされています。
米国の臨床試験では、クーリーフ治療を受けた患者さんの74.1%で、治療6か月後の痛みが治療前の半分以下になりました。一部の患者さんでは、効果が1〜2年間持続したことも報告されています。ただし、効果や持続期間には個人差があります。
なお、クーリーフは膝の変形そのものを治す治療ではなく、「脳が感じる痛みを和らげる」アプローチです。
クーリーフは、すべての方に適応があるわけではありません。以下の条件を満たしているかを医師が確認します。
クーリーフを行う前に、必ず「テストブロック」という事前確認を行います。対象の神経に極少量の麻酔薬を注射し、痛みが50%以上軽減するかどうかを確認します。この反応がある場合に限り、クーリーフへと進みます。
この手順があることで、「効果が期待できる方」を事前に絞り込み、治療の質を高めています。
実際の治療は次のような流れで行われます。片膝あたり約30分で、治療後はそのまま歩いてお帰りいただけます。
全体の所要時間は片膝で30分ほどです。入院や全身麻酔は不要です。
🩺 院長より
高齢の方や全身麻酔が難しい基礎疾患をお持ちの方でも受けていただきやすい治療です。ご不安な点はどうぞ遠慮なくご相談ください。
以下のような症状がある場合は、変形性膝関節症の進行のサインである可能性があります。我慢せず、早めの受診をおすすめします。
これらは整形外科的な精密検査が必要な場合があります。下関市・下関近郊でこのような症状をお感じの方は、ご来院いただければ丁寧に診察いたします。
Q1. クーリーフは保険が使えますか?
現在は一定の要件を満たす変形性膝関節症に健康保険が適用されます。詳細については、診察時にご説明いたします。
Q2. テストブロックで効果がなかった場合はどうなりますか?
テストブロックで痛みの軽減が50%未満だった場合、クーリーフへは進みません。その場合も、他の治療の選択肢についてご相談いたします。
Q3. 治療後、日常生活への制限はありますか?
治療当日から歩いてお帰りいただけます。ただし、激しい運動や入浴については、担当医の指示に従ってください。
Q4. 何度も繰り返して受けられますか?
前回の治療から1年以上経過し、再び痛みが強くなった場合は、同じ膝への再治療を検討できます。再治療の前に、診察やテストブロックなどを行い、改めて適応を確認します。
Q5. 膝の変形は治りますか?
クーリーフは膝の変形そのものを修復する治療ではありません。痛みを伝える神経に働きかけることで、痛みを和らげることを目的とした治療です。
「薬でよくならない」「手術は不安」というお気持ちを、ぜひ一度ご相談ください。下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックでは、患者さん一人ひとりの状態にあわせて、丁寧にご説明いたします。
伊達 亮(だて りょう) だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長
〒751-0849 山口県下関市綾羅木本町2-4-22 TEL: 083-254-0022
専門資格:日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医/日本整形外科学会認定リウマチ医/日本整形外科学会認定スポーツ医/日本整形外科学会認定リハビリテーション医/日本リウマチ学会専門医/日本リハビリテーション医学会専門医/日本骨粗鬆症学会認定医
本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。症状は個人差があり、診断・治療には医師の診察が必要です。気になる症状がある方は、医療機関を受診してご相談ください。