膝が痛い・水が溜まる・・・それ、変形性膝関節症かも|症状・治療法を下関市の整形外科医が解説

2026/07/01

こんな方にこの記事を読んでほしい

  • 立ち上がりや歩き始めに膝が痛む方
  • 膝に水が溜まる・音がすると気になる方
  • 変形性膝関節症と診断されたご家族をお持ちの方
  • 下関市周辺で整形外科をお探しの方

はじめに

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)は、中高年の方に多く見られる膝の病気です。この記事では、症状・原因・診断・治療・予防について、院長が分かりやすく解説します。

📞 すでに膝の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022 / 公式LINEで相談する

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、膝の軟骨(なんこつ)がすり減ることで起こる病気です。軟骨は骨と骨の間でクッションのような役割を果たしています。それがすり減ると、骨同士がぶつかり合い、痛みや変形が生じます。

特に女性に多く、年齢を重ねるほどリスクが高まるとされています。日本整形外科学会によると、日本では、X線で変形性膝関節症の所見が認められる人は約2,530万人、そのうち膝の痛みを伴う人は約800万人と推計されています。また、O脚(内反膝・ないはんひざ)の方に多く見られ、症状は膝の内側に出やすいという特徴があります。

主な症状・セルフチェック

よくある症状

  • 立ち上がりや歩き始めに膝が痛む
  • 膝を動かすとポキポキ・ギシギシと音がする
  • 膝に水が溜まる
  • 膝の内側が特に痛い
  • 正座やしゃがみ込みがつらくなった

初期は動作を始めた直後に痛みが出て、少し休むと和らぐことが多いです。しかし進行すると炎症が強くなり、水が溜まりやすくなります。

セルフチェックリスト

以下の項目に当てはまるものがないか、確認してみてください。

  • 朝起きた時に膝がこわばる
  • 階段の上り下りが痛い
  • 長距離歩くと膝が痛くなる
  • 膝の内側を押すと痛みがある
  • O脚気味になってきた気がする

すぐに受診すべきサイン

次のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

  • 安静にしていても強い痛みが続く
  • 膝が急激に腫れて熱を持っている
  • 発熱を伴う膝の痛みがある

📞 上記のような症状がある方は、早めに整形外科を受診されることをおすすめします。
下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックへ、お気軽にご連絡ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022

原因・なりやすい人の特徴

変形性膝関節症の主な原因は次の3つです。

  • 加齢:年齢とともに軟骨が少しずつすり減ります
  • 肥満:体重が1kg増えると、膝への負担は3〜5kg増えるとされています
  • 外傷:過去の骨折や靭帯損傷が原因になることもあります

🩺 院長より
膝の違和感を感じながら、「まだ大丈夫」と様子を見ている方が多くいらっしゃいます。軟骨は一度すり減ると自然には戻りにくい組織です。早めにご相談いただくことで、選択できる治療の幅が広がります。

診断方法

診断は問診・触診のほか、画像検査で行います。

  • レントゲン検査:関節の隙間の狭さや、骨棘(こっきょく/骨にできるトゲ状の突起)を確認します
  • MRI検査:軟骨や半月板(はんげつばん)の状態や骨壊死の有無を詳しく調べます。必要に応じて検討いたします。

下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックでは、画像検査の結果をもとに、患者さん一人ひとりに合った治療法をご提案しています。

治療法

保存療法(手術をしない治療)

まずは薬・注射・リハビリを組み合わせた保存療法を行います。

  • 消炎鎮痛薬:炎症を抑え、痛みを和らげます
  • ヒアルロン酸注射:関節内に注射して軟骨を保護します
  • 足底板・サポーター:膝への負担を分散します
  • 運動療法:太ももの筋肉を鍛えて膝を支えます

保存療法で十分な改善が得られない場合は、ラジオ波治療やPRP療法(自己血液を用いた治療)を検討することもあります。

手術療法

さらに進行した場合は、手術が選択肢になります。

  • 骨切り術:骨の角度を変えて、関節への負担を分散させる手術
  • 人工膝関節置換術:すり減った軟骨を取り除き、人工の関節に置き換える手術

手術の適応については、担当医と十分に話し合ってご判断ください。

📞 治療法についてご不明な点は、お気軽にご相談ください。
下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックでは、患者さん一人ひとりに合った治療をご提案しています。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022 / 公式LINEで相談する

日常生活での予防・セルフケア

生活習慣の見直し

  • 正座は膝に大きな負担をかけます。椅子に座る洋式の生活を心がけましょう
  • 太りすぎは膝の大敵です。体重1kgの減量で、膝への負担を3〜5kg減らせる計算になります

自宅でできる大腿四頭筋トレーニング

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)とは、太もも前面の筋肉です。膝を安定させる大切な役割を担っています。この筋肉を鍛えることで、膝への負担を軽減できます。

  1. 仰向けになり、片方の膝を立てる
  2. もう片方の脚は膝を伸ばしたまま、ゆっくり10cm程度持ち上げる
  3. 5秒間キープしてから、ゆっくり下ろす
  4. これを10回×3セット行う

⚠️ 注意:腰や股関節に痛みがある方は無理をせず、医師にご相談のうえ行ってください。痛みが強くなる場合はすぐに中止してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 変形性膝関節症は手術しないと治らないのですか?
多くの場合、薬やリハビリなどの保存療法で症状の改善が期待できます。手術は保存療法で十分な効果が得られなかった場合の選択肢です。早期に受診するほど、保存療法で対応できる可能性が高まります。

Q2. ヒアルロン酸注射はどれくらいの頻度で行うのですか?
一般的には週1回ペースで数回行うことが多いですが、症状や経過によって異なります。詳しくは担当医にご確認ください。

Q3. 膝に水が溜まったとき、抜いた方がよいですか?
水を抜くと楽になりますが、炎症という根本原因を治療しないとまた溜まります。水を抜くことは治療の一部ですが、原因への治療を並行して行うことが大切です。

Q4. ウォーキングや水泳はしてもよいですか?
水中運動は膝への負担が少なく、変形性膝関節症の方に向いているとされています。ウォーキングも適度な範囲なら問題ない場合が多いですが、痛みが出る場合は中止してご相談ください。

Q5. 若い頃に膝を怪我したことがありますが、将来なりやすいですか?
過去の膝の外傷(骨折や靭帯損傷など)は、変形性膝関節症の発症リスクを高める要因の一つとされています。気になる方は早めに整形外科でご相談ください。

まとめ

  • 変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで痛みや変形が起こる病気です
  • 女性や高齢者、肥満の方に多く、O脚の方は内側に症状が出やすいです
  • 初期の段階では保存療法で改善が期待できます
  • 大腿四頭筋のトレーニングが予防・改善に役立ちます
  • 膝の違和感を感じたら、早めの受診をおすすめします

軟骨は一度すり減ると自然には戻りにくい組織です。しかし、筋肉を鍛えてヒアルロン酸注射などで関節を保護しながら、進行を抑えることは十分に可能です。自分の足で歩き続けるために、できることから始めましょう。

下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療を心がけています。膝の違和感を感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。

監修者紹介

伊達 亮(だて りょう) だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長
専門領域:整形外科、脊椎脊髄外科、リハビリテーション医学
主な資格:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本リウマチ学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本骨粗鬆症学会専門医 ほか
経歴:2002年 福岡大学医学部卒業。山口大学医学部附属病院整形外科などを経て現職。

参考文献・出典

  • 日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン 2023」
  • 厚生労働省「国民生活基礎調査」https://www.mhlw.go.jp/

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。診断や治療には医師の診察が必要です。気になる症状がある方は、医療機関を受診のうえご相談ください。