PFC-FD治療は1回で終わり?3回必要な理由を下関の整形外科が解説

2026/08/05

こんな方にこの記事を読んでほしい

  • 膝の痛みでPRP治療・PFC-FD治療を検討している方
  • ヒアルロン酸注射を続けているが効果を感じにくい方
  • 「注射は1回で十分なのか、複数回必要なのか」を知りたい方
  • 下関市周辺で膝の再生医療について相談できる整形外科を探している方

はじめに

膝の痛みに悩み、PRP治療やPFC-FD治療を検討する方が増えています。

しかし「1回の注射で良くなるのか」「複数回通う必要があるのか」という疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、だて整形外科リハビリテーションクリニック院長が、PFC-FD治療の複数回投与について解説します。

💡 この記事でわかること

  • PRP治療とPFC-FD治療の違い
  • 治療の効果と安全性の報告データ
  • 1回投与と3回投与、それぞれの特徴

📞 すでに膝の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022 / 公式LINEで相談する

PFC-FD治療とは

PRP治療との違い

PRP治療は、ご自身の血液から再生に役立つ成分を多く含む血小板(けっしょうばん)を取り出し、関節に戻す治療法です。世界中で長年行われ、多くの研究データがあります。

当院で行うPFC-FD治療は、このPRPをさらに濃縮加工し、成長因子(細胞の修復を助ける成分)を抽出したものです。仕組みはPRP治療と同じであるため、本記事では世界中に蓄積されたPRP治療のデータをもとに効果をご紹介します。

膝関節の変形の進行度(KL分類)

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう、膝の軟骨がすり減る病気)は、KL1からKL4までの4段階に分類されます。

  • KL1・KL2:軟骨のすり減りが始まったばかりで、関節の隙間が保たれている状態
  • KL3:軟骨がさらに減り、骨の変形や骨のとげが目立つ状態
  • KL4:軟骨がほぼなくなり、骨同士が直接ぶつかる進行した状態

膝の変形は徐々に進行し、一度進んだ変形は元に戻りません。軽い段階のうちにヒアルロン酸注射やリハビリを行い、効果が出にくい場合に積極的にPFC-FD治療を検討することが大切です。

PFC-FD治療の効果と安全性

大鶴先生らの報告によると、PFC-FD治療から12か月後に62%の患者さんで痛みの改善がみられたとされています。重大な感染症の報告はなく、軽い腫れなどを含めても副作用は全体の6%程度と、安全性の高い治療とされています。

🩺 院長より
効果には個人差がありますが、初期から中期の早い段階でPFC-FDを行うと、おおむね60〜70%程度の改善が期待できます。一方、KL4まで進行した状態では効果が出にくいことが分かっています。軟骨が残っているうちに複数回の治療を行うことで、将来の進行を食い止め、痛みの少ない生活を長く保てる可能性があります。

1回投与と複数回投与、どちらが効果的?

初回注射から1年経過した症例の追跡報告では、1回の注射だけを行った方は半年頃から症状が再び悪化する傾向がみられました。一方、3回注射を行った方は、半年経過しても効果が持続しやすいと報告されています。

また、田尾先生らが複数の研究結果をまとめて分析したメタ解析(複数の研究データをまとめて調べる手法)では、575名を対象に調べたところ、3回投与の方が1年後までの痛みの改善で明らかに有利だったと報告されています。

ただし、効果や必要な治療回数には個人差があります。すべての方に同じ結果が得られるわけではない点にご留意ください。

治療費用について(自由診療)

PFC-FD治療は自由診療(保険が使えない治療)です。標準的な回数は症状に応じて1〜3回程度が目安ですが、費用や個別のリスクは診察時に詳しくご説明します。気になる方は遠慮なくご質問ください。

📞 費用や治療回数についてのご相談も、診察時に丁寧にお答えします。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022

受診の判断基準(こんな症状は早めのご相談を)

以下に当てはまる場合は、自己判断せず早めに整形外科を受診してください。

  • 膝の腫れや熱感が強く、日常生活に支障が出ている
  • ヒアルロン酸注射やリハビリを続けても改善しない
  • 正座や階段の上り下りが難しくなってきた
  • 安静にしていても膝が痛む

変形性膝関節症が進行している可能性があります。下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックまで、お気軽にご相談ください。

📞 上記のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックへ、お気軽にご連絡ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022 / 公式LINEで相談する

よくある質問(FAQ)

Q1. PFC-FD治療は1回だけでも効果がありますか?
1回の投与でも痛みの改善が期待できると報告されています。まず試してみたい方は、1回投与から始めることも可能です。

Q2. なぜ複数回(3回程度)の治療をすすめられるのですか?
3回投与の方が1回投与に比べて効果の持続性が高く、半年から1年先まで安定した改善が期待できると報告されているためです。ただし全員に3回が必要というわけではありません。

Q3. PFC-FD治療に副作用はありますか?
報告データでは、軽い腫れなどを含めても副作用は全体の6%程度で、重大な感染症の報告はありませんでした。ただし個人差がありますので、気になる症状があればすぐにご相談ください。

Q4. どのような膝の状態でも効果が期待できますか?
軟骨が残っている初期から中期の段階で行うと、比較的高い改善が期待できます。一方、軟骨がほぼなくなった進行期(KL4)では効果が出にくいため、早めのご相談をおすすめします。

まとめ

  • PFC-FD治療は、PRPをさらに濃縮加工し、成長因子を抽出した治療法です
  • 治療から12か月後に62%の患者さんで痛みの改善が報告され、副作用も6%程度と安全性が高いとされています
  • 1回投与でも効果は期待できますが、3回投与の方が持続性が高いと報告されています
  • 軟骨が残る初期から中期のうちに治療を検討することが大切です

膝の痛みでお悩みの方は、自己判断せず一度ご相談されることをおすすめします。下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案しております。

監修者紹介

伊達 亮(だて りょう) だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長
〒751-0849 山口県下関市綾羅木本町2-4-22 TEL: 083-254-0022
専門:整形外科、リハビリテーション科
資格:日本整形外科学会専門医/同認定脊椎脊髄病医/同認定リハビリテーション医 ほか
経歴:2002年 福岡大学医学部医学科卒業。山口大学医学部附属病院、徳山中央病院、関門医療センター整形外科などを経て現職

参考文献・出典

  • Ohtsuru T, et al. Freeze-dried noncoagulating platelet-derived factor concentrate is a safe and effective treatment for early knee osteoarthritis. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2023;31:4330-4339.
  • Tao X, et al. Three Doses of Platelet-Rich Plasma Therapy Are More Effective Than One Dose of Platelet-Rich Plasma in the Treatment of Knee Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-analysis. Arthroscopy. 2023;39(12):2568-2576.e2.
  • 日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン」
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/

本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。症状は個人差があり、診断・治療には医師の診察が必要です。気になる症状がある方は、医療機関を受診してご相談ください。