
骨粗鬆症は自覚症状がないまま進行し、背骨・手首・股関節などの骨折につながる病気です。
次に当てはまる方は、一度検査をおすすめします。
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骨粗鬆症検査をご希望の方は
こちらから予約可能です。
骨粗鬆症とは、閉経や加齢などが原因で骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
骨の量が少なくなるだけでなく、骨の質も低下するため、転倒や日常生活の小さな力で骨折することがあります。痛みなどの自覚症状がないまま進行することが多く、骨折して初めて骨粗鬆症に気づく方も少なくありません。
骨密度は左右の大腿骨で差が出ることがあり、片側だけの評価では骨粗鬆症を見逃す可能性があります。当院では、腰椎と左右大腿骨をDXA法で測定し、3か所のうち最も低い部位をもとに、骨折予防につながる治療方針を検討しています。
日本における骨粗鬆症の推計患者数は約1,590万人(男性約410万人、女性約1,180万人)と報告されています。一方で、骨粗鬆症で治療を受けている方は約138.7万人で、全体の約8.7%にとどまります。治療につながっていない方が、ある日突然、背骨・手首・股関節などを骨折してしまうことが大きな問題です。自分は大丈夫と思っていても、すでに骨が弱くなっている可能性があります。まずは一度、骨密度検査を受けてみましょう。
骨粗鬆症による骨折は、50代後半頃から増え始めます。
まず60歳頃から手首の骨折がみられ、70代頃からは背骨の椎体骨折が増えていきます。
背骨の骨折は「いつのまにか骨折」と呼ばれ、強い痛みがないまま少しずつ進むことがあります。
最も注意したいのは、80歳前後から急速に増える大腿骨近位部骨折です。股関節周囲を骨折すると、手術が必要になることが多く、歩行能力の低下、寝たきり、肺炎などの合併症につながることがあります。将来の生活を守るためには、骨折する前の検査と、骨折後の再骨折予防が大切です。

脆弱性骨折とは、立った高さからの転倒など、ごく軽い外力で起こる骨折のことです。椎体骨折(せぼね)、大腿骨近位部骨折(股関節)、橈骨遠位端骨折(手首)、上腕骨近位端骨折(肩)などが代表的です。脆弱性骨折がある場合、骨密度の数値が極端に低くなくても、骨粗鬆症治療を開始することがあります。

「いつのまにか骨折」とは、転んだ覚えがなくても、背骨が少しずつつぶれてしまう骨折のことです。骨粗鬆症で骨が弱くなると、くしゃみをした時、重い物を持った時、椅子にどすんと座った時など、日常生活の小さな力でも背骨が折れることがあります。患者さんご本人は「何もしていないのに」と感じることも少なくありません。
このような軽いきっかけで起こる骨折は、骨密度の数値だけでは分からない「骨の弱さ」が隠れているサインです。若い頃より身長が2cm以上低くなった方、背中や腰の痛みが続く方、背中が丸くなってきた方は注意が必要です。背骨の骨折を一度起こすと、次の骨折が起こりやすくなります。早めに骨密度検査やレントゲン検査を受け、骨折を見逃さず、次の骨折を防ぐことが大切です。
「STOP AT ONE」は、国際骨粗鬆症財団(IOF)が推奨している世界的なメッセージです。骨粗鬆症による骨折は、一度起こると次の骨折につながりやすくなります。たとえば50代後半で手首を骨折したとき、60代で背骨のレントゲンを撮って「いつのまにか骨折」が見つかったとき、それは骨が弱くなっている大切なサインです。
当院院長の伊達亮は、2026年4月にチェコ・プラハで開催された WCO-IOF-ESCEO 2026 in Prague に参加し、骨粗鬆症治療と骨折予防に関する最新の知見を学びました。そこで改めて重要だと感じたのは、「最初の骨折を見逃さず、次の骨折を防ぐこと」です。女性は50歳以上または閉経後、男性は65歳以上で、過去1年以内に骨密度検査を受けていない方は、骨密度検査と必要に応じた背骨のレントゲン検査を受け、骨折予防を始めましょう。

受付で「骨粗鬆症検査希望」とお伝えください。WEB予約でも受け付けています。WEB予約はメディカル革命の予約ページからお願いします。
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現在のガイドラインでは、DXA法で測定した腰椎と大腿骨の骨密度が重要視されています。検診で踵の骨密度が正常と判断された方でも、大腿骨では骨密度が低下していることがあります。
当院では、腰椎と左右大腿骨の3か所を測定しています。3か所の測定値のうち、最も低い部位を確認し、治療の必要性を判断することが大切です。検査中の痛みはほとんどありません。

検査中の痛みはほとんどありません。


腰椎+左右大腿骨の3か所のDXA測定が重要です。踵や手首で正常な場合でも、大腿骨近位部の骨密度が低下していることがあります。

血液検査では、骨代謝マーカー、ビタミンD、カルシウム、腎機能などを確認します。骨が作られている状態、骨が壊れている状態、薬を安全に使用できるかを確認し、治療薬の選択や治療効果の判定に役立てます。

| 検査項目 | 内容 |
|---|---|
| P1NP(骨形成マーカー) | 骨が造られている状態をみる指標です。 |
| TRAP-5b(骨吸収マーカー) | 骨が壊れている状態をみる指標です。 |
| ビタミンD | カルシウムの吸収や骨の健康に関わります。 |
| カルシウム | 血中カルシウムが適正かを確認します。 |
| 腎機能 | 薬剤選択や副作用リスクの確認に役立ちます。 |
当院の骨粗鬆症治療は、YAM値を参考に、ガイドラインに基づいて行います。YAM値とは、若年成人(20~44歳)の骨量平均値と比較した割合です。腰椎と左右大腿骨の3か所のうち、1か所でも70%以下であれば骨粗鬆症として治療を検討します。脆弱性骨折がある場合は、骨密度の数値だけでなく骨折歴も重視して治療方針を決定します。

測定した3か所のうち、1か所でもYAM値70%以下の部位があれば治療を検討します。
| YAM値 | 診断 | 治療・対策 |
|---|---|---|
| 80%以上 | 正常 | 定期的な骨密度チェック |
| 70%より多い~ 80%未満 |
骨量減少 | 治療が必要な場合があります |
| 70%以下 | 骨粗鬆症 | 治療を開始します |
骨粗鬆症の薬は、大きく分けると「骨が壊れるのを防ぐ薬」と「骨を造る薬」があります。年齢、骨折歴、骨密度、腎機能、歯科治療の状況などを確認し、患者さんに合った治療を選びます。
| 分類 | 薬剤名 | 特徴 | 投与方法 |
|---|---|---|---|
| 骨吸収抑制薬 | ビスホスホネート薬 | 骨を壊す細胞の働きを抑え、骨を壊れにくくします。定期的な口腔ケアが大切です。 | 内服など |
| 骨吸収抑制薬 | SERM(サーム) | 骨に対して女性ホルモンに似た作用を示し、骨吸収を抑えます。 | 内服 |
| 骨吸収抑制薬 | デノスマブ | 骨を壊す働きを抑えます。半年に1回使用します。定期的な口腔ケアが大切です。 | 注射 |
| 骨形成促進薬 | テリパラチド製剤 | 骨の新陳代謝を促し、新しい骨を造る働きがあります。骨折リスクが高い方に使用します。 | 注射 |
| 骨形成促進薬 | アバロパラチド製剤 | 骨芽細胞の働きを高め、骨形成を促進する注射薬です。骨折リスクが高い方の骨密度改善と骨折予防を目指します。 | 注射 |
| 骨形成促進+骨吸収抑制 | ロモソズマブ | 骨を造る働きを促進し、骨を壊す働きも抑える2つの作用を持ちます。骨折リスクが非常に高い方に使用します。 | 注射 |
| その他 | 活性型ビタミンD3薬 | 腸からのカルシウム吸収を助け、骨の健康を支えます。 | 内服 |
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骨粗鬆症の治療は、医師が薬を処方し、患者さんが薬を飲むだけで完結するものではありません。骨密度検査、血液検査、レントゲンでの骨折確認、薬の選択、治療継続、転倒予防、運動指導、栄養の見直しなどを、長く続けていくことが大切です。
そこで重要になるのが「骨粗鬆症治療を多職種で支える取り組み」です。医師、看護師、理学療法士、医療事務などが連携し、患者さんの骨折予防と治療継続を支える取り組みです。骨折を起こした方に対して次の骨折を防ぐこと、また骨折を起こす前の段階で骨粗鬆症を見つけ、最初の脆弱性骨折を予防することを目的としています。
骨粗鬆症は「検査して終わり」「薬を出して終わり」の病気ではありません。最初の骨折を最後の骨折にするためには、患者さんご本人だけでなく、医療スタッフが継続的に関わることが大切です。当院では、医師と多職種スタッフが連携し、患者さんができるだけ長く自分の足で歩き続けられるよう、骨粗鬆症治療に取り組んでいます。
A. はい。骨の量と痛みは必ずしも関係しません。痛みがなくても骨が弱くなっていることがあります。将来、背骨や股関節を骨折すると強い痛みだけでなく、歩行能力の低下や寝たきりのリスクにつながります。症状が出る前に検査し、必要であれば早めに治療を始めることが大切です。
A. 骨粗鬆症治療は長期的に続けることが大切です。数年単位で継続することが多い疾患です。当院では、骨密度や骨折リスクを確認しながら、治療継続の必要性を定期的に判断します。
A. これらは骨を造る働きを高める薬です。新しく骨折を起こした方、いつのまにか骨折が見つかった方、骨密度が著しく低い方など、骨折リスクが高い方に使用することがあります。骨を造る薬を先に使い、その後に骨を壊れにくくする薬へつなげる治療戦略をとる場合があります。
A. 骨粗鬆症は自覚症状が乏しく、知らないうちに進行します。くしゃみや勢いよく座っただけで背骨が折れたり、少し尻もちをついただけで股関節を骨折したりすることがあります。治療を中断すると骨折リスクが高まるため、自己判断で中止せず、必ず医師にご相談ください。
A. 骨を造るマーカーや骨が壊れるマーカーを調べることで、治療薬の選択や治療効果の確認に役立ちます。また、ビタミンD、カルシウム、腎機能などを確認することで、安全に治療を行えるかを判断します。
A. 治療を開始しても、骨密度が毎回まっすぐ右肩上がりに増えるとは限りません。上がったり少し下がったりしながら、長い目で見ると改善していくことがあります。腰椎が先に改善し、大腿骨は遅れて改善することもあります。
A. 年齢によって増えやすい骨折部位は変わります。60歳前後から手首、70歳前後から背骨、80歳前後から大腿骨近位部骨折が増えます。特に大腿骨近位部骨折は、寝たきりや死亡リスクを高めるため、早めの骨粗鬆症治療が重要です。
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