骨折後のリハビリはいつから?回復を早めるポイント

2026/04/02

「骨折したあと、いつから動かしていいの?」
「安静にしていた方がいいのか、それとも動かした方がいいのか分からない」
「ギプスが外れたけど、元通りに動かない…」

骨折後、このような不安を感じる患者さんはとても多いです。
下関市でも、転倒による骨折やスポーツ中のケガのあと、「どう回復すればいいのか分からない」というご相談をよくいただきます。

痛みや不自由さが続くと、不安ですよね。
「このまま元に戻らないのでは」と感じてしまう方も少なくありません。

しかし医学的には、骨折後の回復は“リハビリの開始時期と内容”で大きく変わります。

この記事では、下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックが行う骨折後リハビリについて、

  • いつから始めるのか
  • なぜリハビリが重要なのか
  • 回復を早めるポイント

を、専門医の視点からわかりやすく解説します。

1. 骨折後のリハビリはいつから始める?

■ 原則は「できるだけ早期に」

結論から言うと、骨折後のリハビリは

可能な範囲でできるだけ早く開始することが重要です。

ただし、「すぐに動かす」という意味ではありません。

重要なのは、

  • 骨の安定性
  • 骨折部位
  • 治療方法(手術・保存)

を踏まえた上で、安全な範囲で段階的に開始することです。

■ なぜ早期リハビリが必要なのか

骨折後に安静が長くなると、

  • 関節が固まる
  • 筋力が低下する
  • 血流が悪くなる

といった問題が起こります。

特に高齢の患者さんでは、

  • 歩けなくなる
  • 転倒しやすくなる
  • 寝たきりにつながる

リスクがあります。だからこそ、「守りながら動かす」ことが重要なのです。

2. 骨折後に起こる問題とは?

■ 関節拘縮(関節が固まる)

ギプス固定の影響で関節が動かなくなります。

例えば、

  • 手首骨折 → 手首が曲がらない
  • 足の骨折 → 足首が硬くなる

これは非常によくある問題です。

■ 筋力低下

使わない期間が続くと、筋肉はすぐに弱くなります。

特に太ももの筋肉は、数週間で大きく低下します。

■ バランス能力低下

歩かない期間が長いと、

  • 転倒しやすくなる
  • 再骨折のリスクが上がる

という問題も起こります。

3. 骨折後リハビリの具体的内容

① 可動域訓練

固くなった関節を動かしていきます。

理学療法士が無理のない範囲で、

  • 曲げる
  • 伸ばす

といった動きを改善します。

「痛いですよね」と声をかけながら、段階的に進めます。

② 筋力強化

低下した筋肉を回復させます。

例えば:

  • 足の骨折 → 太もも・ふくらはぎ
  • 手の骨折 → 前腕・手指

状態に応じて負荷を調整します。

③ 歩行訓練

歩行能力の回復は重要です。

  • 杖の使い方
  • 体重のかけ方
  • 歩幅の調整

安全に歩けるように指導します。

④ 日常生活動作訓練

  • 立ち上がり
  • 階段の昇り降り
  • 着替え

日常生活に戻るための訓練も行います。

⑤ 物理療法

だて整形外科リハビリテーションクリニックでは、

  • 温熱療法
  • 低周波治療

を用いて、

  • 痛みの軽減
  • 血流改善

をサポートします。

また、超音波療法(LIPUS)で骨癒合促進を促します。

4. 回復を早めるポイント

① 適切なタイミングで始める

遅すぎると関節が固まり、回復が遅れます。

② 無理をしすぎない

早く治したい気持ちは大切ですが、無理は逆効果です。

③ 継続すること

週1~2回の通院に加え、自宅での運動も重要です。

④ 専門的評価を受ける

自己流では限界があります。

専門医と理学療法士による評価が重要です。

5. 当院の強み①

■ 物理療法機器の充実

  • 低周波
  • 超音波
  • 温熱療法

症状に応じて組み合わせます。

■ 衝撃波治療の導入

骨折後の腱・筋の痛みに対して、選択肢となることがあります。

6. 当院の強み②

■ 専門医による管理

院長は、

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本リハビリテーション医学会専門医

骨折の状態を評価し、安全にリハビリを進めます。

■ PT・OT合計11名の体制

地域内でも充実した体制で、

  • 担当制
  • 継続評価
  • 個別対応

が可能です。

■ チーム医療

医師とリハビリスタッフが連携し、回復をサポートします。

7. よくある質問

Q. ギプス中でもリハビリできますか?

はい。動かせる部位の訓練は可能です。

Q. 痛みがあっても動かしていいですか?

状態によります。無理は禁物です。

Q. 元通りに戻りますか?

適切なリハビリで回復の可能性は高まります。

8. 地域への想い|寝たきりを防ぐために

骨折は、高齢者にとって大きな転機になります。

骨折 → 活動低下 → 筋力低下 → 寝たきり

この流れを防ぐことが重要です。

だて整形外科リハビリテーションクリニックは、

地域の「寝たきりゼロ」

を目指し、骨折後のリハビリにも力を入れています。

まとめ

✔ 骨折後リハビリは早期開始が重要
✔ 関節拘縮と筋力低下を防ぐ
✔ 専門的リハビリで回復促進
✔ PT・OT11名の体制でサポート

骨折後、「安静にしていれば治る」と思っていませんか?

回復の質はリハビリで大きく変わります。

まずは専門医による診察から始めてみませんか?

だて整形外科リハビリテーションクリニックが、医学的根拠に基づきサポートします。

記事監修

伊達 亮(だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長)
福岡大学医学部医学科を卒業後、山口大学医学部付属病院整形外科・麻酔科での経験を経て現職に至る。日本整形外科学会専門医、日本骨粗鬆症学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医など多岐にわたる専門医資格を保持。日本関節病学会によるクーリーフ認定を受け、地域の「寝たきりゼロ」をミッションに掲げ、骨粗しょう症の早期発見・早期治療、および運動器リハビリによる転倒予防に尽力している。

出典・参考文献

  • 日本整形外科学会 骨折治療ガイドライン
  • 日本リハビリテーション医学会 運動器リハビリテーション指針
  • 日本骨粗しょう症学会 ガイドライン