ウゴービ(GLP-1)の効果・費用・副作用|下関市の整形外科医が解説

2026/08/25

こんな方にこの記事を読んでほしい

  • 膝や腰の痛みがあり、体重増加が気になっている方
  • 食事制限に何度も挑戦したものの、続かなかった方
  • 肥満症治療薬「ウゴービ」に興味がある方
  • 下関市周辺で医療ダイエットに対応する整形外科を探している方

はじめに

体重が増えると、膝や腰への負担も大きくなります。この記事では、注目されている肥満症治療薬「ウゴービ」の仕組みと効果、費用について、下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニック院長が解説します。

💡 この記事でわかること

  • 体重と膝・腰への負担の関係
  • ウゴービの痩せる仕組みと使い方
  • 臨床試験データから見る効果と副作用
  • 治療の流れと費用(自由診療)

📞 医療ダイエットにご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022 / 公式LINEで相談する

体重と膝・腰への負担の関係

体重と膝の痛みには、深い関係があります。歩くとき、膝には体重の4〜6倍もの負荷がかかるといわれています。つまり、体重が1kg増えるだけで、膝への負担は4〜6kgも増えてしまう計算です。

反対に、体重を5kg減らすことができれば、膝への負担は最大30kg程度減ることになります。減量によって、膝の軟骨(なんこつ、骨と骨の間でクッションの役割をする組織)がすり減るリスクも下がると考えられています。

しかし、「膝が痛くて運動できない」「食事制限が続かない」というお悩みをよく伺います。そのような方には、食欲そのものをコントロールする医学的なアプローチが助けになる場合があります。

ウゴービとは何か|痩せる仕組みと使い方

人の体には、もともとGLP-1(ジーエルピーワン)という満腹ホルモンがあります。食事をすると腸から自然に出て、脳に「お腹がいっぱいです」というサインを届け、食べる量を自然に減らす働きをします。

ウゴービは、このGLP-1ホルモンの分泌を促す薬です。意思の力だけに頼らず、ホルモンの働きによって食欲が自然に抑えられる仕組みです。週に1回、腹部に自己注射することで、効果が1週間持続します。

データで見るウゴービの効果

ウゴービの効果は、STEP1試験と呼ばれる大規模な臨床試験で確認されています。肥満のある方1,961人を対象に、ウゴービ2.4mgを使用する群と、有効成分を含まない偽薬(プラセボ)を使用する群に分け、68週間(約1年4か月)にわたって比較しました。

医師も患者さんも、どちらの薬を使っているかわからない方法(二重盲検試験)で行われ、両群とも食事・運動の生活指導を受けました。その結果、ウゴービを使用した方の約86%で、体重が15%以上減少したと報告されています。

体重80kgの方であれば68kgに近づく計算ですが、効果には個人差があります。あくまで臨床試験での平均的な傾向としてご参考ください。

対象となる方・使用できない方

ウゴービの使用を検討できるのは、主に以下の方です。

  • BMI(体重kg÷身長mの2乗)が35以上と高度の肥満がある方
  • BMIが27以上で、高血圧などの合併症がある方
  • 10kg以上の減量が医学的に必要とされる方

一方、以下に当てはまる方は、原則として使用できません。

  • 甲状腺髄様がんの既往、または家族歴のある方
  • 本剤の成分にアレルギーの既往がある方
  • 妊娠中・妊娠を希望されている方・授乳中の方

治療の流れと費用(自由診療)

治療は次の4ステップで進みます。

  1. 診察・適応の確認
  2. 看護師による生活習慣の見直し指導
  3. 最小量からのウゴービ開始
  4. 定期的なフォローアップ

副作用を抑えるため、最小量の0.25mgから始め、体の様子を見ながら4週間ごとに基本3段階で増量を検討します。0.25mgで十分な効果があれば、無理に増量する必要はありません。

ウゴービは健康保険が適用されない自由診療です。費用の目安は下表の通りです。

項目 内容
標準的な費用 最小量0.25mgで13,000円(税込、薬剤費・注射針・インボディ測定・医師管理料込み)
標準的な治療回数・期間 週1回の自己注射を継続。4週間ごとに医師と相談しながら段階的に増量
主なリスク・副作用 吐き気、下痢、便秘などの胃腸症状(多くは軽症〜中等症で、継続とともに軽快する傾向)
想定される効果 臨床試験では約1年半の使用で平均15%程度の体重減少が報告されているが、効果には個人差がある

受診の判断基準|こんな症状はすぐにご連絡を

ウゴービの使用中に、次のような症状が出た場合は、自己判断せず速やかに当院または医療機関にご連絡ください。

  • 強い腹痛や背中への痛みが続く(すい炎などの可能性があります)
  • じんましんや息苦しさなど、アレルギー症状が出た
  • 嘔吐や下痢が続き、水分がとれない

これらは医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公表する添付文書情報でも注意が呼びかけられている症状です。

📞 ウゴービの使用中に気になる症状があれば、お気軽にご連絡ください。
Web予約はこちら / TEL: 083-254-0022

筋肉を落とさずきれいに痩せる医療ダイエット

ウゴービは、あくまで食欲を医学的にコントロールする薬です。薬そのもので痩せるのではなく、適切なカロリーコントロールと組み合わせることが大切です。

当院では、インボディ(体組成計)で筋肉量と体脂肪を毎月測定しながら、タンパク質・脂質・糖質のバランス(PFCバランス)を整える食事指導を行っています。摂取カロリーを極端に減らしすぎず、適正カロリーからおおむね200kcal減らす程度を目安に、筋肉量を落とさずに体脂肪を減らすことを目指します。

例えば60kgの方であれば半年で-5kg・1年で-8kg程度、80kgの方であれば半年で-6kg・1年で-10kg程度が一つの目安です。ただし個人差が大きいため、あくまで目安としてお考えください。

よくある質問(FAQ)

Q1. マンジャロという薬もあると聞きましたが、ウゴービと何が違いますか?
マンジャロはGLP-1に加えてGIPという別のホルモンにも作用する薬です。体重減少効果が高いといわれる一方、副作用もやや多くなる傾向があると考えられています。どちらが適しているかは、医師にご相談ください。

Q2. 注射は痛いですか?
ウゴービは非常に細い針を使用しており、痛みは最小限です。採血の方が痛いと感じる方も多くいらっしゃいます。初回は医師や看護師が丁寧にご案内します。

Q3. 効果はいつ頃から出ますか?
個人差はありますが、多くの場合、2か月目以降から体重の変化を感じ始める方が多いようです。段階的に増量するお薬のため、根気強く続けることが大切です。

Q4. 保険は使えますか?
ウゴービによる治療は自由診療のため、健康保険は適用されません。費用の詳細は「治療の流れと費用」をご確認ください。

Q5. 増量は必ず必要ですか?
いいえ。効果や副作用の状態を見ながら判断します。少ない量で十分な効果があれば、無理に増量する必要はありません。

まとめ

  • 体重が1kg増えると、膝への負担は4〜6kg増えるといわれています
  • ウゴービは満腹ホルモン(GLP-1)の分泌を促し、食欲を無理なくコントロールする薬です
  • 臨床試験では、使用者の約86%で15%以上の体重減少が報告されています(効果には個人差があります)
  • 費用は自由診療で、最小量0.25mgから開始し、副作用を見ながら段階的に増量します
  • 筋肉を落とさないためには、インボディ測定とPFCバランスを意識した食事管理が重要です

下関市のだて整形外科リハビリテーションクリニックでは、膝や腰の診療とあわせて、医療ダイエットのご相談も承っております。気になる方は、お気軽にスタッフへお声かけください。

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監修者紹介

伊達 亮(だて りょう) だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長
〒751-0849 山口県下関市綾羅木本町2-4-22 TEL: 083-254-0022
専門:整形外科、リハビリテーション科
資格:日本整形外科学会専門医/同認定脊椎脊髄病医/同認定リウマチ医/同認定スポーツ医/同認定リハビリテーション医/日本リウマチ学会専門医/日本リハビリテーション医学会専門医/日本骨粗鬆症学会専門医
経歴:2002年 福岡大学医学部医学科卒業。山口大学医学部附属病院、徳山中央病院、鼓ヶ浦こども医療福祉センター、関門医療センター整形外科などを経て現職

参考文献・出典

  • Wilding JPH, et al. "Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity." STEP 1試験(New England Journal of Medicine, 2021)
  • 医薬品医療機器総合機構(PMDA)ウゴービ皮下注 添付文書情報
  • 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/

本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。効果や副作用には個人差があり、使用の可否は医師の診察による判断が必要です。気になる点がある方は、医療機関を受診してご相談ください。