だて整形外科リハビリテーションクリニック

エコー 症例 ~腰・股関節~

2022/01/06

(ア) 単純性股関節炎

  1. 小児期に多い疾患です。原因は不明ですが、関節に水がたまり、1週間程度で自然に軽快します。Xpでは、水腫まではわかりにくいため、エコーが診断に役立ちます。

(イ) 仙腸関節炎

  1. 原因不明の腰痛と診断されることが多い疾患で、当クリニックでも腰痛患者さんの5-10%を占めています。
  2. エコーしたに注射を行うと直後から症状が改善することが多く、診断にもつながります。

(ウ) 変形性股関節症

加齢とともに股関節の軟骨がすり減る疾患です。

股関節は非常に深いところにあるため、正確に関節内に注射を行うためには、透視装置を使用することが多いのですが、被爆の問題もあるため、当院ではエコーを使用して正確に被爆なしで行っております。痛み止めの注射を行い、疼痛の軽減をはかったり、ヒアルロン酸(自費)を注射して軟骨の摩耗を予防する治療を行っています。

(エ) 大腿外側皮神経炎

  1. 骨盤の前外側にあるでっぱった骨(上前腸骨棘)のすぐ下に、外側大腿皮神経という神経があります。電気工事の方がよくつけられている重い腰ベルトやキツめのガードル、肥満体型の方に多い疾患です。
  2. X線検査やMRIなどではみつけることができません
  3. 当クリニックでは、エコーを使用して、神経ブロックを行います。